日下史大要語部録 全
丑寅古代語
凡そ丑寅なる日乃本國は、諸辨混合なる、古語のまゝなれるものなり。後世にして倭語の混ぜるありきも、本書にては古語なるを挙ぐるなり。
イの部(エヱヰに同通)
- イシカ=天
- イクトコ=遊
- イズナ=狐
- イガ=行く
- イパダ=何んか
- イドシ=穴
- イダシ=惜しい
- イゲダ=何んでも
- イガリ=洪水
- イペ=女陰部
- イガル=まぐわい
- イヒル=怒る
- イッコ=子守籠
- イゴグ=藏
- イナベ=稻部屋
- イベ=良いか
- イドマガ=ちょっと
- イラクデ=難しい
- イダコ=靈媒
- イフリコギ=はでにする
- イアンベ=良い事に
- イサバ=魚屋
- イゲル=埋る
- イジャカシ=惡賢い
- イグサ=海草
- イビ=み
- イビリ=泥押
- インブリ=稻作舞
- イケラド=何気なく
- イポシ=根性
- イベネ=良いだらう
- イラネ=要らぬ
- イコ=庶家
- イグミ=惡い
- イオマンテ=祭り
- イラケル=慾張り
- イネ=居ない
- イダガ=居りまするか
- イグベシ=行かう
- イレヂヤ=居れよ
- イゲヂヤ=行けよ
- イグナ=行くな
- イバタテ=良いが
- イダシ=もったいない
- イパダダ=変な
ロの部
- ログデモネ=良いとは言へぬ
- ロダネ=火種
- ログダネ=はっきりせぬまま
- ログボ=旅僧
- ロイレ=牢入
- ログツブシ=録淸
- ログガンド=録盗み
- ロガネ=鎔鉄
- ロカシ=鉄さい
- ロタ=焼作り
- ロタキ=鑛鑄
- ロタン=鑛鑄炭
- ロ=舵
- ロンド=論師
- ロバンタ=金塊番人
ハの部
- ハメル=だます
- ハサ=稻牛
- ハダ=親
- ハケル=走る
- ハッポ=煙出口
- ハダル=欲しい
- ハメ=要目
- ハナギギ=捜し當る
- ハギダメ=塵留め
- ハライソ=貴利支丹寺
- ハシタ=餘り
ニの部
- ニニヨコ=にんにく
- ニネングサ=葉の枯れぬ草
- ニンベ=忍者
- ニーメ=次の攻めに
- ニタキ=飯仕たく
- ニメシタ=二枚舌の者
- ニシル=煮詰める
- ニオ=稻積
- ニドワラシ=もうろく
- ニヒラド=にやっと
- ニゲ=苦しい
- ニナ=荷縄
- ニンヤケ=一人當仕事
ホの部
- ホド=乞食
- ホホラ=阿呆
- ホツバレ=寝小便
- ホマヅ=隱し銭
- ホツタ=だまくらかし物
- ホゲ=細長い木
- ホゴチ=火種
- ホゲ=供養
- ホダ=本當
- ホガ=寄付
- ホンツケナシ=無能
- ホダバテ=そうだが
- ホロゴル=落してしまう
- ボル=追う
- ボッタグル=追い出し
- ボド=仕事着
- ボド=稔らぬ稻
- ボンジ=頭髪を剃る
ヘの部
- ヘンカ=ただく
- ヘド=吐く
- ヘル=無くなる
- ベヨン=だろう
- ヘヅネ=せつない
- ヘン=木を割る刃物
- ヘベ=蛇
- ヘゲ=せき
- ヘコ=うね
- ヘヨタレ=弱い
- ヘラカ=げんごろう
- ヘチョ=へそ
- ヘダク=着物
トの部
- トドロクサネ=何も知らぬ
- トシベ=血汲はえ
- トドコ=ひたえ
- トコラグシ=ひっくりかえし
- トラボ=いなご
- トガ=罪
- トロケル=かたづける
- トイ=水柵
- トメコ=當り役
- トツパレ=終り
- ドップ=ばくち
- ドド=孝爺
- ドサ=どこへ
- ドンベ=太い
- トロロ=づねんじよう
- ド=殿
- ドヘバ=どうする
- ドンパツ=そこつ者
- ドギ=胴着
- ドンヅ=尻
- トロジ=通り路
- ドゲ=土臺
チの部
- チコ=乳
- チペ=小さい
- チャペ=猫
- チラガシ=散乱
- ヂシ=小路
- ヂッコ=老爺
- チヅガラ=土地に依りて
- チヅグバル=かがむ
- ヂサ=ちそ
- チヅシガリ=土蜂
- チパル=反する
- チタバル=はいのぼる
- チン=大きい庭
- チョシマシ=からかふ
- チョケイ=あやかる
リの部
- リヅメ=追詰める
- リマゲ=かなわぬ
- リンド=林道
- リガム=利に負ける
- リマシ=利がある
- リザイ=もかった家
- リガド=利盗み
- リモホラ=利を知らぬ
- リハカリ=一里塚
- リメ=利の目當
- リソゲル=利にない
- リホラ=利をやたらに話す者
- リサン=利を算する
ヌの部
- ヌイ=眞すぐな木
- ヌガリ=泥深い
- ヌダバル=伏す
- ヌゲタ=拔けた苗
- ヌマ=藁ぶき
- ヌマゲ=沼貝
- ヌビキ=布をさらし
- ヌハダ=布織
- ヌケニ=盗荷
- ヌケニタ=馬ごと荷を盗む
- ヌゲト=落人
ルの部
- ルド=漂着人
- ルモ=荒磯に寄る海草
- ルイガキ=楯を垣とする
- ルソン=南藩
- ルキ=北の國
- ルリモノ=青い器
- ルドツカミ=流人を捕ふ
- ルタン=山靼人の渡来
- ルカゲ=流人の家
- ルヅメ=漂着物資
ヲの部(オに同通)
- ヲパ=尾
- ヲケタ=倒れた
- ヲマワシ=馬の尾に挾むくうの緒
- ヲボコ=乳兒
- ヲドゲ=あご
- ヲロッコ=山丹人
- ヲロチョン=山丹海辺の人
- ヲロッコギリヤーク=山丹北人
- ヲベル=覚いる
- ヲカネナ=怖いか
- ヲロロ=祈
ワの部
- ワ=我
- ワイハ=驚いた
- ワノ=おれの
- ワッパカ=請仕事
- ワッパ=辨當
- ワノモンダ=おれの物
- ワンツカ=少し
- ワラハド=童達
- ワラシ=童子
- ワヒバ=ではおれが
- ワダケヤ=おれはな
- ワノタマシ=おれの信念
- ワノオヤグマキ=おれの系統にある者
- ワイド=おれの殿は
カの部
- カ=やるよ
- カナガ=食べろ
- カチクツ=悩み
- カッチョ=
- カマドケシ=破財
- ガロ=岩場
- ガンド=盗賊
- カメ=犬
- カッグ=追いつく
- カガリ=灯
- ガコ=水
- カゲ=鳶口
- カロゴ=奉行人
- カパリ=ぬれる
- ガッパド=全部
- カネ=喰はぬ
- カンコ=山仕事
- カヘル=喰はせる
- カモナ=かまうな
- カゲト=登山
- カラボネ=はたらかぬ
- カドガゲ=旅芸人
- カポシ=荒野
- ガモ=男陰
ヨの部
- ヨベ=夜ばい
- ヨマ=夜
- ヨベナ=昨夜
- ヨナベ=夜仕事
- ヨジネ=何にも思い出せない
- ヨデ=末子
- ヨヒル=寄る
- ヨズイ=世の末
- ヨゲ=多い
- ヨメコ=てんとう虫
- ヨテラコ=蛾虫
- ヨサレ=牛
- ヨアサギ=夢遊
タの部
- タシロ=山刀
- タナ=綱布
- タダリモッケ=非人
- タヨ=あめんぼう
- ダンベ=女の尻
- ダンマ=雌馬
- タナグ=持つ
- タモレ=賴む
- タヅ=鱈の白子
- タナゲ=水留
- タヨ=神職
- ダンヅケ=荷𩉿
- ダンキ=暖冬
レの部
- レンタン=刃練
- レモク=だまって禮す
- レムド=不禮者
- レトウ=禮に答ふ
- レンチャバンドウ=馬術の岐業
- レキベン=歴史を語る
- レカク=禮を覚いる
- レンオベシュ=學に心をきたふ
ソの部
- ソドメ=田植女
- ソッタラ=そんな
- ソケル=反忠
- ソヒバ=それでは
- ソソウ=あやまち
- ソジビ=供養日
- ソゲ=僧の弟子
- ソゲル=曲反り
- ソダガ=そうですか
- ソシタナ=やったか
- ソキバル=直立不動
- ソクレバコンダ=そうなればこうする
- ソンキ=それだけか
- ソンダ=そうだ
ツの部(チに同通)
- ツボケ=この野郎
- ツボ=庭
- ツト=藁籠
- ツラヌギ=はきもの
- ツパン・ツパング・ツカロ・ツカリ・ツガル=津輕の古順稱
- ツネ=山の峰
- ツド=掘道
- ヅンダ=袋
- ツヅグバッタ=隱れ伏す
- ツケッタ=のどつき
- ツキアネ=何んでもない事
- ヅゴリ=こままわし
ネの部
- ネノ=君の
- ネベ=無いか
- ネゴ=一輪車
- ネライ=ぬむれぬ
- ネヒロ=寝むらせろ
- ネノイ=君の家
- ネギ=神職弟子
- ネマル=坐る
- ネガセ=逃がしてやれ
- ネノクジ=北の方
- ネナ=無いか
- ネシ=言葉敬未辨
- ネハア=上に同じ
ナの部
- ナ=汝
- ナド=君達
- ナンダバ=何んだ
- ナシタバ=何をした
- ナシロ=苗代
- ナンボナ=解らない
- ナサ=君に
- ナヒバ=何もするな
- ナラヒ=鳴らせ
- ナガデ=あぜ道
- ナサベレ=君が言ふ
- ナダキャ=君はなあ
- ナマデ=君にまで
- ナケジャ=君が喰えよ
- ナバレ=君にばっかり
- ナモネ=何も無い
- ナノビッキ=君の子供
- ナサカダル=君が親をみる
- ナラナガ=習へよ
ラの部
- ランセン=山の蘭
- ラア=山丹日神
- ラバ=網浮木
- ライ=業病
- ラマ=山岳佛教
- ラッコ=獵猇
- ラムゲ=磁北針
- ラチ=開く
- ラム=照る日を祈る
- ラオ=空間
ムの部
- ムル=漏る
- ムッタド=いつも
- ムゲト=迎いる人
- ムッシラ=黙って
- ムセ=無くならない
- ムジ=無志人
- ムカビ=迎い日
- ムゲ=無疑
- ムゲビ=迎いる火明り
- ムジナ=狸
- ムラ□シ=村八分
- ムシグリ=虫祭り
- ムヒダ=むせる
- ムガシコ=昔の話
ウの部
- ウダデ=きたない
- ウジャメク=體が冷える
- ウンジャミ=海の祭
- ウシ=湯日
- ウソシ=いつもうそをする人
- ウルガシ=水に漬ける
- ウジト=氏人
- ウチカケ=着衣
- ウタメ=歌姫
- ウツボ=箭入
- ウミボタル=海光虫
エの部(イに同通)
- エカシ=長老
- エガケ=修理
- エボ=皮に固くなるところ
- エサシジョジョ=渡島の魚
- エカシベ=いえ
- エキレ=驛鈴
- エビラ=箭入
- エボシ=かむりもの
- エンジョジョ=しお魚
- エジ=圓陣
- エテン=式事
- エホバ=紅毛國の神
- エギバヤリ=流行病
- エゲツ=わるぐせ
- エキド=驛道
- エガタリ=繪に示す
ノの部
- ノブク=肥土
- ノメクル=前に倒れる
- ノッソラド=
- ノノコ=いっぱい
- ノニドブサル=野に眠る
- ノロシバ=狼火場
- ノバリ=野陣
- ノメ=でもの
- ノジケ=野火
- ノガゴ=野濠
- ノダテ=野楯
- ノブセ=野に伏兵す
オの部
- オラケ=おれ達は
- オシラ=祈濤師
- オブ□=背負う
- オイ=笈
- オヤゲ=宗家の□
- オイワケ=道が左右に分かれる
- オウソ=□に對應す
- オオセル=果し
- オガ=大鋸
- オコソ=女の頭巾
- オブル=怖ける
- オシベラ=女の結流し髪
- オムギ=赴く
- オロロ=颪
クの部
- クソマグレ=糞を喰い
- クベル=木を燃やす
- クミル=苦労する
- クサレ=惡口
- クケ=拔穴
- クロ=田のあぜ
- クヅゴロ=くち輪
- クチャベ=多辨な者
- クマドリ=顔に赤黒白にして怖面とする
- クリマス=ふりまわし
- グンレイ=軍陣域
- クソリ=藥
- クレ=塊り
ヤの部
- ヤバチ=汚ない
- ヤガラ=やじり
- ヤキメ=いり米
- ヤゲ=やげん
- トヤゲ=夜叉
- ヤス=銛
- ヤダ=やだて
- ヤット=釘拔き
- ヤズ=羽本の矢名
- ヤマゴ=山ごもり
- ヤゴ=夜貝
- ヤメド=病人
- ヤンド=夜攻め
- ヤゴシ=夜行軍
- ヤシラ=安全なる處
- アビラ=脆き處
マの部
- マナグ=目
- マメ=達者
- マゲ=二階
- マギリ=刃物
- マグネ=まづい
- マイネ=駄目だ
- マルグダニ=不まづめな
- マカダ=股
- マサガリ=斧
- マシラ=猿
- マジルシ=馬印
- マブセ=魔の伏す處
- マガシラ=馬役人
- マガイ=馬飼の家
- マガリトマ=まがり屋
- マグワイ=情交
ケの部
- ケフ=帽子
- ケツソラド=こっそり
- ケホツ=荒地
- ケノシロ=七草汁
- ケレ=くれろ
- ケパレ=がんばれ
- ケガヅ=凶作
- ゲロット=全部
- ケ=喰い
- ケツギ=雪踏
- ケグサ=馬草
- ケド=道
- ケヤグ=友達
- ケラ=箕
- ケコ=貝
- ケリ=はきもの
- ケシ=京師
- ケド=化人
- ケブサル=け病
- ケソウド=囮人
- ゲダガ=毛虫
フの部
- フシベル=温湯に入れる
- フンジャマ=身装
- フパル=引く
- フトジ=同じ
- フケル=盛り
- ブタラグ=打た□
- フギ=吹雪
- フツケ=ふえご
- フギバタ=ふきながし
- フヤ=吹き矢
- フドメ=入場を禁ずる
- フトナギ=大木を倒す
- フタビキ=双兒
コの部
- コパ=木のくず
- コヒル=造る
- コガ=大桶
- コッダラ=此のような
- コグ=漕ぐ
- コネダ=此の間
- コンダ=これから
- コダネマギ=ふんどし
- コシクル=修理
- ゴミソ=占師
- コヤマ=金山
- コド=銅山
- コテ=鉄山
- コナド=小さい湊
- コハタ=小船
ヒの部(ヘに同通)
- ヒンコギ=稻こき
- ヒンカ=打たく
- ヒンケ=おかしい
- ヒンチ=便所
- ヒレ=入れろ
- ヒグ=怒る
- ヒゲ=溝
- ヒガ=入れるな
- ヒチョベ=焼けたすす
- ヒヅネ=苦しい
- ヒンケル=だらしない
- ヒコ=畑のうね
- ヒムシ=せむし
- ヒオゴシ=火を起し
- ヒワ=世話
- ヒマモラル=おいとまをいただく
- ヒッチョベ=そ□
- ヒンキ=こうがんがふくらむ病
テの部
- テドリ=湯沸し
- テヒ=桶
- テゲ=大儀
- テデ=夫
- テラド=彼等
- デサ=
- デハル=出て行く
- テキギ=何んでも出きる人
- デゲル=出したい
- デンヅ=田地
- テオ=手甲のこと
- テマ=ちんぎん
- テコヅル=手に余る
- テヅネ=手傳え
- デノ=たれの
- デゴ=大工
- デッタラ=大きい
アの部
- アパ=母
- アダ=子守
- アメル=くさる
- アヒル=混ぜる
- アッケラド=呆然と
- アグド=かかど
- アサグ=歩く
- アベ=行かう
- アシミネ=遊ぶに行く
- アヒド=ちょうしを合はせる
- アラマニ=歳馬
- アメジ=けがをする
- アラド=彼ら
- アラハバキ=神
- アサド=足跡
- アラケネ=荒々しい
- アンカ=少づかに
サの部
- サシネ=やかましい
- サッパド=すっとする
- サヒ=馬使
- サボル=なまける
- サベシ=蓋
- サペル=のべる
- サイ□=さんげ
- サナブリ=農耕休
- サント=お産をする夫人
- サザラド=ゆっくりと
- サゴル=いっぱいにふいる
- サンサ=三月の雨
- サフロ=掘る道具
- サガシ=賢こい
- サビ=寒い
キの部
- キマゲル=くやしい
- キマラガシ=固くする
- キミ=とうもろこし
- キヒル=着せること
- キシネ=火の付いた大い木
- ギッチャド=ぶっすりと
- キナ=昨日
- ギンデマタ=
ユの部
- ユベナ=夕べ
- ユド=湯入
- ユヅゲ=湯をかける飯
- ユイコ=寄合って仕事をする事
- ユドシ=湯を通す
- ユミナリ=弓の弦を鳴らす
- ユギカギ=雪をかたづける
- ユギメ=雪女
- ユッケル=結ぶまたはしばる
- ユサ=お湯に入る
- ユヒン=酒を沸す器
メの部
- メンタ=女
- メノコ=娘
- メラシ=娘達
- メゴ=可愛い
- メヒル=見せる
- メゲヌ=負けぬ
- メケル=見付る
- メド=見當
- メダリ=前かけ
- メシドキ=食事
- メブセ=目潰し
- メバカリ=目に計る
- メブリ=見張り
- メッケリ=目を放しな
ミの部
- ミサド=医者
- ミギ=神酒
- ミザ=流し所
- ミヤガケ=宮參り
- ミツゲ=見告
- ミシ=飯
- ミアガリ=職人とて一人前
- ミソツケダ=しくじり
- ミナケ=みな喰い
- ミナグヂ=水戸口
- ミデロ=見ていろ
- ミバナシデキネ=油断できない
シの部(スに同通)
- シノベ=火付る者
- シタバテ=だがのう
- シタゲベ=火付□
- シダラ=物を干し柵
- シメ=仕事終
- シガマ=氷
- シビ=赤ぎれ
- シゴ=萱俵
- シミシゴ=木炭俵
- シグサ=干菜のこと
- シラ=急な斜面
- シガリ=蜂
- シド=末の方
- シラグ=水呑
モの部
- モロゴ=もうろく
- モッケ=蛙
- モロビ=靈火
- ホフ=ふんどしをしていない
- モチケ=人に乘せられる
- モホ=ふくろう
- モンツヤグ=言いがかり
- モデル=稲が良く育った
- モンチャグ=文句をつける
- モコ=蒙古又は怖いもの
- モチヤゲル=持つ上げる
セの部
- セモツ=喰物またはおかず
- セバ=そうすれば
- セメイコ=小さい家
- センコギ=稲こぎ
- ゼンコ=銭
- セワシ=いそかしい
- セバセ=そしてからなあ
- セコイ=そんなもんぢやない
スの部(シに同通)
- スコタマ=強く
- スガマ=氷凍
- スガリ=蜂
- ストギ=焼く餅
- スヅギ=火の爐まわり
- ズッパド=いっぱい
- スダ□=爐上の干柵
- ズブキ=横に吹雪
- スド=末の方
ンの部
- ンダ=そうだ
- ン=何
- ンン=そうかそうか
- ンダバテ=だが
- ンダガ=そうか
- ンデモ=そうでも
- ンダド=そうだと
- ンニヤ=そうぢやない
寛政五年十月六日 秋田孝季